Mistery Circle

2017-08

Mistery Circle Vol. 56 寸評 - 2015.04.12 Sun

Mistery Circle Vol. 56 はこちらから
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-361.html

第57回 Mistery Circle 締め切りお題はこちらから
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-347.html





初号機





 内藤小噺。

 それはやけに霧の深い谷底だった。
 突然、山中に現れた吊り橋。濃い霧のおかげで向こう岸どころか数メートル先ですら視界は危うい。




「いるのか!?」
 一番後ろを歩く倉橋は、叫ぶようにして言った。
 ――いるぞぉ 少し遅れて聞こえて来たのは一番先頭を歩く鈴原の声か。その白い闇に紛れてこだまする声がやけに寂しく聞こえた。
 ――あぁ、いるぞぉ 続いて聞こえて来たのは、一つ先を歩く智志か。それはやけに陰気な声で、心細さを隠せない倉橋にとっては余計に滅入る原因となった。
 全く、どうしてこんなルートで行かなくちゃならないんだよ。倉橋は両手で吊り橋のロープをしっかりと握りしめながら愚痴った。
 ぎしり、ぎしりと、足元で踏み板が鳴る。もしも――そう、もしもだが、万が一にもこの板が壊れでもしたら。いやそれ以前に、万が一にもここで突風なんかが吹いて来たら。
 この濃い霧のせいで谷底までは見えはしないが、それでもそこから落ちでもしたならば確実に“死”が待っていると言う事ぐらいは容易に理解が出来る。
 考えるな。ただ黙々と足だけを前に出していろ。倉橋は懸命にそう自分に言い聞かせ、一歩、また一歩と頼り気のない足場を渡って行く。
 そうしてやがて、その終着点は見えた。少し前を行く人影が、ぴょんと飛び跳ねるようにして向こう岸に飛び移ったのが見えたのだ。
「大丈夫か、倉橋」
 聞かれて倉橋は、「あぁ、大丈夫さ。お前も無事――」と、言い掛けてやめた。
 近付き、ゆっくりとその輪郭が晴れて行く中で見えたその姿は、何故か先頭を歩いていた筈の鈴原のものだったのだ。
「鈴原……お前、どうして?」
「?」
 聞くが鈴原は何も答えない。
「智志は? おい、智志はどうしたんだ? 渡り始めの時は確かに、お前の後ろを歩いていた筈だろう!?」
「倉橋……」
「おい、答えろよ、鈴原! 智志は? 智志はどこ行ったんだよ!?」
 振り返り、倉橋は叫ぶ。
「智志ーっ!!!」
 ――しぃー しぃー しぃー
 こだまは返る。白き闇に包まれたその山々へ。谷底へと。
「倉橋」
「触るな、鈴原! 俺は智志を探して来る!」
「倉橋、やめとけ! 智志は……智志はもう……」
「“もう”って、何だよ!?」
 感情に任せて怒鳴ってから気が付いた。鈴原の手に握られた智志の遺影。そして自分の手には一束の花。
「――鈴原」
「もう自分を責めるな、倉橋。もう充分苦しんだんだ、俺も、お前も」
 ぐらり。地が揺れたかのような激しい眩暈。
 そう――俺は“もう”、いないって知っていたんだ。あいつはもう――

 ぎしり 背後で吊り橋が鳴る。

 あいつはもう――いないって――知って、たんだ――多分。
 いないって――俺は、本当に知って、いたのか?
 目が、大きく見開かれる。ひゅうと開いた喉が鳴る。

 いないって、知ってたのか?

 ぃないって、しぃってたのか?

 ないってぇ、しぃてたのかぁ~?

 ないとぉ、すぅとおかぁ~~~?


 はいはいはいはいはいっ! お待たせしました! 呼ばれて飛び出てぷすすすっ♪
 そ~んなこんなの~、なぁぁぁぁいとすとおかぁぁぁぁぁぁぁ~~~っ! きょ~ほほほほほほ♪(巨乳ハンター風


やぁやぁやぁ。
古いメンバーの皆様、お久し振りだね。
新しいメンバーの方々、ゆっくりでいいからぼんやり慣れてね。
そんなこんなの管理人初号機、night_stalkerこと内藤クンだよっ! ちょっと時間を置くと、自分の名前のスペルさえ間違うダメダメカボチャさんだからねっ!

さてさて、新規さんまじえての今年最初のMistery Circle。
いやぁ~、凄い文章量だったよねぇ? こんな事言ったらちょっとマズいかもだけど、50回記念MCよりも多かったよねぇ?(黙れ

でもでも、久し振りの大人数で、しかも“味噌”無し! 凄い快挙だよねぇ?
(※このMCでは、原稿を落とすと向こう三日間、HNに“味噌”を付けると言う罰則があります。但し強制ではありません)

しかも……さぁ。いつもの事なんだけど、新規の方が来ると自然に古参のメンバーの原稿のレベル、上がるよねぇ?(3pss

と言う訳でぇ~。
かなり遅くなったけど、行ってみたいよっ! Mistery Circle Vol. 56 す~~~んぴょ~~~う♪

※今回は理由あって一部順不同の寸評となっております。



《 サクラメント 》 Clownさん
◎いやぁ~、さすがのトップバッターだねっ! って言うか、いつものClownさんらしからぬ超シリアスな物語に驚いたねっ!
内容もやはり医者ならではの詳しさと説得力があって、しかもそれが専門的にならない程度の説明に抑えられている辺りも文章力の高さがうかがえるねっ!
最初に休憩室で女の子が登場した際には、おぉなるほどと勝手にその後の展開を予想したもんなんだけど、なんか見事に裏切られたと言うか、そこまでやるのかと言うか。しっかりと読者の心に刺さるであろう展開で終わらせたのが素晴らしかったね。
冒頭部分では読んでいて常に、「???」な感じで疑問が湧くような書き方していたんだけど、やっぱりここがミソなんだねぇ。謎なのに全ての伏線がここに集約されているんだもんね。そしてラストはちゃんと冒頭部に帰結する辺りもお見事でした。
もうホントに凄くて読み終わったと同時に、「イチオシ決定!」とか呟いたもんなんだけど、今回ばかりは初期メンのハンデって事で、“準イチオシ”でカンベンねっ!(こら
お疲れ様でしたっ! また次の参加、お待ちしてるよっ!(内藤)
◎なんと言いますか、非常に読みやすく……そう、どんな年齢の人にでも簡単に読めるような出来の良さを感じた、そんな作品でした。
書き出しの爽やかさ(?)が一変して暗くなり、そして一筋の光明が見えたかなぁ~って思ったらまたどん底だし。でもちゃんと冒頭のバイタリティ溢れる描写へと戻って終わる辺りが何とも見事。美しい作品でした。
とりあえず私的には“イチオシ”です。どんなもんだな今年最初の一発目、どうもありがとうございました。(伊闇)



《 Hello to Kurt Cobain 》 しどーさん
◎いやぁ~~~、凄いねっ! 突然の伏兵登場だねっ!
一応サイトの方も覗かせてもらったんだけどね。それでもまだなんか、「どんなの書く人なんだろうなぁ」ってな部分が多くてね。でもこれでようやく固まったね。この清涼感は素晴らしいねっ!
内容的にはどこか大きく盛り上げているとか言う部分は見当たらないんだけど、それでも最後までだらけさせずに読ませるって部分において、かなりの腕前なんだろうなぁって思ったよ。
一人称で紡がれて行く物語なんだけど、描写と台詞の割合もすごくいいよね。所々にオマケめいた描写が挟まれていたりする部分も、くど過ぎずにサラリと流してまとめてる。そしてラストも何かの“締め”的な完結なんかじゃなく、思いっきり清涼感だけを残して切っちゃってる。これが計算ずくだって言うのならやはり、素晴らしい腕前なんだろうなぁって感心ばかりだよね。
ちなみに僕は、こんな感じのアーティスト系の物語は大好きです。
“隼イチオシ”贈呈です。お疲れ様でした~。また次回もよろしくねっ!(内藤)
◎凄いです。なんと言うか、色んな格言めいたエピソードとか各所に盛り込みながら、ストレートに勢い殺さず最後まで疾走する辺りが感動でした。
なんか主人公視点で綴られてる物語なんですが、最初はその……同性愛な二人のラブストーリーかと思ったんですよね。(苦笑)
でも三回読んでようやく気付いた。あぁ、主人公は女性なのかと。そっからまたもう一回読んだんですが……私的には男×男の方が個人的には良かtt(黙りなさい)
なんか凄く静かながらに熱さの感じられる、素敵な作品でした。“隼イチオシ”贈呈させて頂きます。お疲れ様でした。(伊闇)



《 春のスイッチ 》 pink sandさん
◎やっぱうまー!(叫ぶ奴)
これこれ。やっぱこれだよねぇ。この、「みっちりと修行してますよ?」みたいな文章の重さって言うか力強さ。最初に自サイトで何本か作品を読ませてもらった時に感じた、“真剣持った剣豪”みたいなイメージは間違いじゃなかったねっ!
まず、スピード感が最高。余計な描写は一切含めずにダーッと読ませて行く辺りが“書き慣れ”を感じさせてくれるよねっ! そしてこの引っ込み思案な性格の主人公にイラっとさせられたり、ヒロインの不思議さに「ん?」ってなったり、三角関係と失恋にハラハラさせられたりと、そんな場面展開の早さと多さには驚くばかりだよねぇ。
でも、そんな登場人物達がこれまた見事に“人間臭さ”を持っている。最初はヒロインかっさらって行ったナンパ君には顔しかめたけど、読み進めて行く内にちゃんと好ましい人になってる。どのキャラクターにも、“厭味”を持たせてない辺りが本当に上手い。
それに物語は常に波瀾万丈なんだけど、決して現実の域からはみ出ていない。やはり、こだわって書く人のセンスは素晴らしいです。
“イチオシ”贈呈です。お疲れ様でしただよ。また次回もよろしくねぇ~♪(内藤)
◎いやいや、なんかプロっぽい方が参加してくれてますよ?(汗)
最初、内藤氏が、「すっごい人ナンパして来たよぉ~」とか言ってたけど、なんか想像よりも凄かったって言うかなんて言うか……むしろ良くここに寄稿してくれるなぁと。(おいおい)
最初は、蕾ちゃんが友人にお持ち帰りされちゃった時には、「うわ、読み進めたくないなぁ」なんて思っちゃったんですが、なんかちゃぁんとハッピーエンドに落ち着いてくれた時には本心からホッとしました。いやいや、こう言う読者へのサプライズ、上手いですよねぇ。
後はですねぇ……タイトル、ですね。私はこの、《 春のスイッチ 》って言うタイトル見た瞬間に、「これは傑作の予感」って思った訳なんでうが、やはり内容もその通りで。上手い人はタイトルから惹き込ませるって言う言葉通り。
え~、若輩者からの評なんですが、どうか“イチオシ”受け取って下さいませ。
寄稿ありがとうございました~。(伊闇)



《 不揃いの木彫り人形 》 氷桜夕雅さん
◎おぉ~、セルリアンちゃんの二作目だねっ!(だよね?)
うんうん、これは北条政子のシリーズとは違って、前作引き摺らずに一話限りのショートなんだね。
次第にセルリアンちゃんの人となりと言うか、どんな設定なのかが判って来た感じだね。完全無欠の魔術師ではないと言う不完全さがなかなかキャラクターを立てているよねぇ。
そして今回の主役はと言うと、木彫り師の男性とその弟子の少女。お互いの必死の想いとセルリアンちゃんへの依頼が、物語を引き立てているよね。
最初は、前作同様にこの男性も酷い死に方するんじゃないかなぁ~なんて思っていたけど、意外にもハッピーエンドだったから驚いたよっ! 殺されないにしても恋は実らないでしょうなんて思っていただけに、予想出来ない結末だったねっ!
とりあえずボク的には、冒頭に出て来たハーフエルフが好みだねっ!(聞いてない)
お疲れ様だよっ! 参加どうもでしたっ!(内藤)
◎木彫り人形と聞いて、“オホーツクに消ゆ”のニポポ人形を連想した方もそう少なくはない筈。大丈夫です。そんな私を応援します。(もういい)
とりあえず新ジャンルが確定したような感がありますね。私的にはこう言う感じの短くバシッと終わらせる系は好きですねぇ。
前作はなんか結構ダークなイメージがあったセルリアンですが、こうして見ると単に白黒ハッキリな性格ってだけなんですね。うんうん、好ましいです。
とりあえず、今回の最短提出、お疲れ様でした~。(伊闇)



《 ツンデレ武将がやってきてラブコメになるとおもいきや俺が征夷大将軍になっていた 》 氷桜夕雅さん
◎う~ん、感慨深いねぇ。とうとう最終回なんだねぇ。次で終わらせるとか言ってたけど、本当だったんだねぇ。
始まりの辺りはそんな事は微塵も感じさせないいつものドタバタ喜劇めいた雰囲気だったんだけど、次第にシリアスな場面が増えて来る。そしていつもの日常が壊れ始めて来る辺りが実に、「最終話だけ劇場版」みたいなノリで凄く良かったねっ!
いやいやまさかとは思ったんだけど、満を持しての源頼朝登場とは予想付かなかったよ!
そして政子が消えてからの盛り上げ方はさすが! 今までのキャラクター全員登場って言う辺りもサービス精神豊富だなぁって思ったけど、単に登場させてるだけじゃなくて全員にそれなりの“鍵”を持たせてる。ここがなんと言っても計算の妙とでも言おうかなぁ。ひょーちゃんの持つ上手さはやっぱりここだよね。これが単純に、「最終回だから盛り上げておこう」程度の書き手ならばドッタバッタと大騒ぎさせて終了なんだろうけど、ひょーちゃんの場合は確実に“一本”の筋を曲げないままで書いている。ここが本当に素晴らしいね。
まず、読み手に、「読ませたい」と言う姿勢から入ってる。だから最後までちゃんと面白いままに書き切れる。で、多分だけどひょーちゃん本人はあまり気に入ってない終わり方みたいなんだけどね。でもいいじゃな~い。「満足行った終わり方」なんて言い切っちゃう書き手さんよりはずっと謙虚だと思うけどね。
一応学生が主人公の物語だから季節的に終了って言うのも頷けるけど、ちょっと寂しい感じだね。
良く書けていました。“イチオシ”贈呈です。お疲れ様だよ! お疲れ様だよっ!(内藤)
◎いやぁ、良く計算されてますねぇ~! なんか最初の辺りに挟まる頼友のブログが、「邪魔だなぁ。無くてもいいじゃん」とか思いながら読んでいたのが、ちゃんとラストまでに、「伏線だった!(がひょ~ん)」と驚かせてくれる辺りが素晴らしいですね!
しかもここに来てキャラ立ちまくり~な新キャラ登場させておいて終わっちゃう辺りもなかなかな贅沢さ。そして病的なキャラな東雲景造も超グッド! しかも今までの登場人物達も皆、「とりあえず出しとけ」みたいな使い方をしていない辺りも凄いですねぇ。
そしてなんと言っても最後の最後に意外なラブシーン! いいですねぇ~! もう文句無しに“イチオシ”あげちゃいます! お疲れ様でしたっ!(伊闇)



《 空っぽの鳥籠 》 氷桜夕雅さん
◎二回目の登場、セルリアンちゃんだねっ! なんか意外や意外、最後まで読者を騙す人物トリックが仕掛けられているとは思わなかったよっ!
そして次第に現れて来るセルリアンちゃんの過去って言うか、素性? この辺りもなかなかに興味深いねっ!
そして最後まで登場しなかったソルフェリノとパリスもまたいい味出してるねぇ。出て来なかったからこその存在感とでも言うのかなぁ? 「一体どこに行ったの?」ってな感じで後は読者任せ的な放り方は、ボクとしては粋だと思うなぁ。
ところで、セルリアンちゃんが、「人間以外の何か」になりたいって研究しているのって、一体どんなんなんだろうね。その部分はもうちょい知りたかったかなぁって思ったんだけどね。
とりあえず、お疲れ様でしたっ! ひょーちゃんのこれからの活躍に期待してるねっ!(内藤)
◎おぉ~、セルリアンシリーズの今回二作目はミステリーですか。
驚いたのは、セルリアンって万能じゃないって言う設定ですかねぇ。大勢に取り囲まれての脅迫には渋々と従うって辺りが、ちゃんと人間目線な仕上がりになっているなぁと。
そしてこのシリーズの特徴として、教訓めいた感じの余韻を残している所もいいですねぇ。ちゃんと読者に考えさせる余裕を持っているのもグッドです。“隼イチオシ”贈呈です。
お疲れ様でした。またいつかの御復活、お待ちしておりますね。(伊闇9



《 Shape of heart 》 知さん
◎おぉ~、随分と静かな描写で紡がれる恋愛ストーリーだねっ!
かなり突き抜けた設定だけど、違和感無く(?)溶け込めてる気がするよっ!
最初は魔法を中心としたストーリーなのかなって思ってたんだけど、それはほんのちょっとのオマケだけなんだね。
そんで途中、女の子が翼を広げるシーンがあるんだけど、なんか思わずイメージしちゃったね。ぶわああああって、目の前で白い翼が持ち上がって来るような感じの。
で、魔法で子供が出来るだとか何だとかこれは一体どこに向かう話なんだと思った所で、ちゃんとラブストーリーに移行して行く辺りが凄いねっ!
要するにこれは、地上人に惹かれて舞い降りた天使のお話しなのかな? ラストでその奇跡のような結末があるのもいいねっ!
あとがきで、全く原稿が書けないとか言ってるけど……うんうん。なんかスランプになったのって、二年前……かな? あの神掛かった作品を生み出してからだよね。(2pss
是非是非、またあの時みたいな傑作を書いてくれるの、待ってるからねぇ~。(ハードル上げる上げる)(内藤)
◎おぉ~、久し振りに知さんを見たような気がします。(こら)
またいつもの知さんワールドと言うか、良くまぁこんな奇想天外な設定を作れますねぇと感心です。
魔法と言う存在に加え、天使(?)のような存在までもが登場するこの物語。果たしてこれは一体、どこに向かうの? みたいに思っていると、結局は、「なるほど、これが描きたかったんだなぁ」みたいなほんわかハッピーエンドへと向かう伏線の山だったと言うこの計算ずく。
でもなんかようやく昔の知さん作品だなぁって思えたので、ここは一つ、“準イチオシ”を贈らせて頂きます。
お疲れ様でした~。また次回もよろしくです。(伊闇)



《 微睡 飢えた月  そしてパラソルの下 》 ココット固いの助さん
◎おぉ、前回の死にたがっていた主人公のその後のお話しだねっ!
これまたいつも以上に気合いの入った長さだねっ! 冒頭部の空気の濃さもなかなかにナイスだよ。
さぁて、今度こそこの主人公は殺されるんだろうなぁと、一体どこでどんな終わり方をするのだろうかと読み進めて行って……死なない……死なない……むしろ脱線……あれ? 結局死なない? これもまた、良い意味で騙されたって部類に入るのかなぁ?(2pss
前回同様、お仲間達との青春グラフティなやりとりも面白かったよ。そして殺し屋(?)二人との攻防もまたナイス。
主人公はまたしてもなんかずるずると生き延びているんだけど、また次回もそんな感じなのかなぁ?
今回は、直球ストレートでズドンと来る原稿が多かった中、ココットさんのはいつも通りにオモチャ箱のような小エピソードの山だったね。相変わらず、書き手の脳内ではキャラクター達が遊んでいるんだろうなぁ、みたいな。
って言うかこの長さの原稿を消したって……それは確かに大打撃だったね。お疲れ様だよぉ。(大汗
ところでボクのレシピって? どんなの?
ではでは今回も大作どうもありがとうだよっ! また次回もよろしくねっ!(内藤)
◎なんか、リアルの人がモデルのキャラクターが混じっているような?(笑)
いやぁ、冒頭を読んだ時にはいつぞやに読ませて頂いた“ピーター&フレンズ”のような世界と思いきや、なんか前作同様の青春っぽいストーリー(?)でしたね。
なんと言いますかココットさんは台詞を使っての言葉遊びが好きなようで。楽しい会話はニヤけながら、感情あらわな場面はしかめっつらで書いているんじゃないかと言う臨場感。(笑) 今回も楽しませて頂きました。
特に、執筆についての場面での台詞の応酬は、きっと昔にそう言う事が実際にあったんじゃないかなぁ~なんて思ったり、思わなかったり? って言うか、主人公は結局死なないで終わるの?
今回もお疲れ様でした~。また次回もよろしくお願いしますねぇ。(伊闇)



《 幽霊 》 ろくさん
◎おぉ~、久し振りだねぇ、ろくでなしさん!(←悪口じゃないですよ?)
新MCになってからは初めての参加だねっ! 懐かしいよ、懐かしいよっ!
しかも復活第一回目に、“恋愛モノ縛り”って言うんだから、なかなかの災難だったねっ! 某所でさんざ愚痴っていたその気持ち、良くわかるよっ!(5pss
で……やはり苦戦しているねぇ。どんな顔して書いたんだろうねぇ。くすくす。
ほぉほぉ、内容は幽霊ものなんだね。でも決してホラーではない。最初はちょっとだけ、「怖くなるかなぁ?」とか思いながら読んだんだけど、そうでもなかったんでボク的にはちょっとだけ残念~。
冒頭でキャラクターの台詞が『』閉じになっていたので、これってもしかして普通の人には聞こえていない会話の種類なのかなって疑いながら読み進めていたんだけど、若干カスっていたのが悔しかったよ。
ラストでは娘との会話で終わる辺りがちょっと切ない感じだね。苦しんで書いたんだろうなぁって辺りが高評価だよっ!(2pss
お疲れ様だねっ! また次回もよろしくねっ!(内藤)
◎これはまたかなりストレートな作品ですねぇ。
幽霊出るのか? 出ないのか? なんて思いながら読んで行くと、なるほど出ないけれど見えているのかってな辺りで終わっちゃう辺りが面白いですね。
経過と共に時代が移って行くのもなかなか。最後はちょっと、お母さん不在のラストで哀しいですねぇ。多分一番書きたかったのはこの辺りの悲哀なんではないでしょうか。
そう言えばろくさんはこのMCの初期メンバーさんだそうで。どうもどうも、若輩者ですがよろしくお願いいたしますね。(伊闇)



《 笑う門には謎来たる 》 白乙さん
◎これ凄いっ! いやホントに凄い! 最初に事実だけがポンと提示されて、後はただひたすら二人の会話ばかりしかない物語なのに、その中に必要なもの全てが詰まってる。しかもこの物語はどう見たって“序”の部分で、ようやくこれから何かが始まろうとしている所なのに、これだけを読んだらちゃんと完結でも行ける。って言うか書き方が上手い! 読んでる方も澱み無い!
いや、良くまぁこの時代を舞台にしようとか思ったよねぇ。しかも場所は銀座だよ? なんて言うかもう、発想が凄い。素晴らしい。
守屋の陰も、千代子の陽もまた、わざとらしくその性格を誇張していない所が高評価だよねぇ。下手するとそのキャラクターを無理に立たせようと突き抜けた部分をバンバン出して来る人とかもいるけど、白乙さんの場合はもうホントそのサジ加減が上手い。二人が会話して絡んでいる部分から自然にその辺りを引き出している。いやぁ、もうこれ、頑張って長編で行きませんかと背中押したくなるような出来だよねぇ。
前作も同様なんだけど、白乙さんの作品は、あぁなるほどやはり面白い小説と言うものはリズムが大事なんだなぁと、考えさせてくれるような感じだよね。
とにかくこの作品はテンポがいい。スピード感がいい。描写に無駄が無く、読み手の興味を失わせる事なく次々と話を膨らませて行く。これが白乙さんのテクニックだねぇ。
これはこの後も続くのかな? もし続くのなら超期待だねっ!
“イチオシ”贈呈です! お疲れ様! また次回もよろしくねっ!(内藤)
◎凄いですっ! 私、私、こう言う時代のこう言うの! 好きです!(落ち着け)
もうもう、否応なしに脳内で盛り上がる訳ですよ。そうそう、勝手にこのキャラ、このシチュエーションでね!
もうこの導入部サイコー! いきなりの、「どんっ!」ってなショッキングシーンから始まって、そして続いてそこから謎と恋と冒険が始まる。なにこれ最高の起承転結の“起”の部分じゃないですか。
しかもこの主人公、どう見ても正義漢じゃない。だけど自分とは正反対にいるであろう少女に、僅かばかり心惹かれてしまう。
あ~、もうこれ。これこれ。これがいつ“転ぶ”かって辺りを想像するだけでほんわわわ~んな訳ですよ。(もう全然評になってない)
ラスト辺りでの強引なキスシーンも最高です! エロいです!
“イチオシ”贈らせていだきますっ! どうもありがとうございましたっ!(ファンレターかよ)(伊闇)





《 灰色の町のピエタ 》 幸坂かゆりさん
◎どこから話せばいいのかなぁ。さすがにこれは言葉失うなぁ。
とにかく今回のこの作品を読んだ時の率直な感想は、“完璧”と言う言葉に尽きました。いやもう多分、ここまで予想が出来なかった作品はこれが初めてだったのではと。
特筆したい事は山程あれど、どれもこれも全て書いていたらとんでもない事になるので、敢えて三点だけ。
まず一つ目は、この徹底した“余分”の切り離し。読み終わった瞬間、ボクなんかテーブル叩いて立ち上がったぐらいだもんね。「ここまで削いでも判るんだ!?」って。
とにかく余計な描写、文が、一切無い。その登場人物一人を取ってみても、その人の過去や生活空間、何一つとして細かく説明していないのに、どれも濃密に想像力の中で再現されて行く。これはもう、説明的なものが徹底して省かれているからこその脳内補完なんだなと、感動を覚えたぐらいだったね。
次は、その登場人物達のリアルさ。この物語には三人の主人公が出て来る訳なんだけど、その全てにおいて独立したドラマが出来上がっている。もうホント、「なんて事だ」って呟いちゃう程にここが凄い。(これについては、後で他の場所でも書いておこうと思います)
そして最後に、ここが一番の高評価だった部分なんだけどね。
文章表現の全てを変えて書き切った事。やっぱここだねぇ。
かゆりさんは、ある程度の域に達している物書きさんなので、やっぱりそれなりに文章にはクセってものがあるじゃない? 読めばすぐわかる、あ~、かゆりねーちゃんだって。
でも今回は全然違う。自分のクセを熟知しているのか、その全てを封印したかのように全く違う表現力で書き切っている。これはおいそれと出来る事じゃない。素晴らしいです。
とにかく、色んな意味で完璧。“殿堂入り”を差し上げます。お疲れ様でした~。(内藤)
◎凄い……まるで昭和後期頃のフランス映画の香りだ。(滝汗)
これはちょっと私なんかが評して良いものとは思えませんので、率直に感想だけ。
とにかくこれは、読者の想像力に全てを任せている、そんな印象を受ける作品でした。
冒頭で、こんな一文があります。「寒い。町全体が灰色だ。湖の色さえ」
他はその土地を表現するものは何もありません。たったこれだけ。僅か一行にも満たないその表現だけでこの世界を創り上げている。もちろんそれはこの補足されていない一文に全てが集約されている訳ではなくて、他の描写や台詞の中から構築の欠片が繋ぎ合わされ、出来上がっている。なんかもうどの文章も全て、この世界の一端であるんだなと考えさせられる程の上手さを感じました。
そしてもう一つは、少女ならではのエロスさ加減と背徳。どこかで少年の感じているであろう悔しさに共感し、また一方では少女の持つ悪意めいたエロティックさにも共感する。
なんなんでしょうこのヴァーチャル体験。素晴らし過ぎます。
なんか内藤さんが“殿堂入り”を贈ったらしいので、私は“目一杯のイチオシ”を贈らせて頂きますね。
お疲れ様でした。またの参加をお待ちしております。(伊闇)



《 物語の続きを始めよう。 》 すずはらなずなさん
◎すっげぇ……って、目頭押さえてうなりつつ、放心だらけの読了後。(俳句か)
なんかこれ、まんま質の良いジュブナイル作品のようだよねぇ。これは男目線なのかも知れないけれど、最後までワクワクと冒険心をくすぐる、そんなイメージがありました。
と、に、か、く、このキャラクター達の個性さ加減。想像の中だけに生きる亜理紗に、自分の殻を破れないままに生きる行哉。そして単刀直入で超ボーイッシュなあゆむ。(この子めちゃ好きです!)三者三様でいて、そしてどこか共通点がある。そんな三人をちゃんとバランス良く描き上げながら、どっこも反発していない。
庭師である祖父の存在も良かったし、なによりずっと亜理紗の家の庭園がメインとして紡がれて行くのも凄く印象的でした。そして何より特筆したいのが、“塀で囲われた秘密の庭”って言う存在。これがもういつ出て来るのかいつ出て来るのかってずーっと待っていた訳なんだけど、結局それが出て来ないままで終わっちゃってるのもなんか凄く印象深かったよね。
とにかく今回は、なずなさんの“到達感”が凄かった。
ボクはこの十年間(ぐらい?)、ずーっとなずなさんの作品を読み続けて来た訳なんだけど、なずなさんは自作品にルールを課しているのか、常に一定の基準以上の事はしていない訳じゃない? だからこそ安定した作品を書けるって言うのもあるんだけど、どこか似たような空気になるのも否めない。だけど今回はそんな空気なんか最初っから無いよと言わんばかりの突き抜け方。ヤバい、これはなんか悟った。到達したぞーってな感じの“なずな作品集大成”を感じました。
で、言わせていただきたい。お願いだから、土下座までするから、是非にこの続きを書いて欲しい。と言うかここまで切実に続きが読みたいと感じる作品はこのMCにおいてマジで初めてです。(叶うならもう一度、“塀で囲われた秘密の庭”の存在を出して欲しい訳なんだけど)
そんなラブコールを込めての、“殿堂入り”贈呈です。感心しました。感動しました。そして何より、悔しかった。(しかもかなり)
お疲れ様でしたっ! また次回もよろしくねっ!(内藤)
◎うわうわ、なんなんですかこの純文学的な空気感っ! 内容はなんか、「小学校の図書館で読んだ記憶ある」的な懐かしさがあるのに、文体やら表現力が若干耽美の入った現代仕様! かぁぁぁ~~~、うっまいなぁ~~~!(オヤジか)
最初はなんか、なずなさんらしからぬSFなストーリーか何かかと思いました。でもそれはヒロイン亜理紗の妄想癖で、それに毎回付き合いながらも自分も成長を遂げて行く行哉も超グッド!
なんかただこれだけでも充分に面白い物語になる筈なのに、そこに“あゆむ”と言う存在を放り込んで事件を投げ掛ける。いいですねぇ~、ちゃんとドラマのツボがわかってらっしゃる。そして最初は嫌な奴で登場したあゆむも、次第にこの物語に欠かせない存在になって行く辺りも素晴らしい。ちゃんと三人を成長させている、考えて書いていると言う辺りが本当に凄いと思います。
で、この作品も内藤氏が“殿堂入り”贈っちゃってるので、私は、“とことんイチオシ”を贈らせて頂きますね。
ではでは、力作どうもありがとうございました。また次回を楽しみにしております。(伊闇)





と言う訳で~。今回も無事終了しましただよ、Mistery Circle Vol. 56 。
今回も寸評、かな~り遅くなっちゃったけど、これでも苦しんで書いてるんだからカンベンねっ!(見苦しい言い訳)

後、滅多に出ない”殿堂入り”が二つも出ちゃったけど、なんかもう今回ばかりはしょうがないかなぁ~って……思うよね? 思うよねっ!?
とりあえず殿堂入り作品には、本年度のオススメMCにて自動的に二票加算されま~す。お楽しみにねっ!

それではまた次号のMCでお逢いしましょう~。
内藤カボチャの助でした。ぷすすっ♪

● COMMENT ●

編集超お疲れ様でした(*^^*)参加者の皆様素晴らしい作品ありがとうございました。全話読了しましたが…全員の寸評書く作業という管理人様の労を考えると立ち眩みが…本当に日々感謝です。個人的には読んでいてぐっと来たのはpink sandさんの作品ですかね。「この文体で切ない片想いの話だと」心をズタズタにされそうな予感がして。でも予想を超える素敵な結末で本当に素敵でした(*^^*)読んでいて「凄いなあ」とため息が出るような作品ばかりで、なずなさんと幸坂さんの殿堂入りも納得でした。以前からMCで書かれている作家さんには方向性が新しく参加された書き手さんには眩い作家性が…自分も頑張ろう。次回頑張って書いて…休も。皆様本当にお疲れ様でした。内藤さんは食材としてクックパッドで検索すると、イチゴ大福が出来るみたいです。次回は続きじゃなくて短い話にしようかな。

身に余るお言葉有難うございます。変換途中でカーソルが勝手に移動することにイラっとしながらも諦めないでかきあげて良かったです。何か寸評に感動したりして。
今回は全編時間を掛けて 特にじっくり読みました。内容が濃くて熱いものが伝わってきました。
寸評の無い李九龍さん、鎖衝さんの作品、すごく面白かったです。勢いがあってどきどきして先が読めなくて謎でぐいぐいひっぱって行く。
今回もいいものを沢山読ませて頂いて感謝です。
次回のお題は難しいです。何とか頑張ってみます。

今回初?参加のろくさん、pink sandさん…白乙さんは2回目ですが続きが楽しみ(>_<)素晴らしい書き手さんですね(*^^*)Mistery Circleへようこそです!なんか古い人たちは今回特にイ-ッとなるさ。久しぶりに知さんの作品も読めたし。クラウンさんの作品も素晴らしかった。氷桜先生のツンデレ武将も面白いのに感慨深くしんみりしてしまいました。鎖衛さん李九龍さん…また豪腕ツアコンダクタ-に連れられて得難い旅をさせて頂きました。この双子は腕が太い引き手が強い(+_+)本当にイ-ッとなるのだ。

九龍さんに壁ドン床ドンされてよくわからないまま今回初参加させていただきました。寸評などというものが必ず付くとあとからわかり、しまったあとお腹くだしそうな気分でしたが、新入りにとても優しいところと分かりほっと安堵しております。
現在皆様の力作を頑張って読ませていただいておりますがまだ全部とはいきません。が、文体にも内容にも、それぞれの世界をしっかりと抱えていらっしゃることがひしひしと伝わってきました。あまり人様の小説は読まない方なのですが、こうしてじっくりと読ませていただくこと自体とても新鮮な勉強になりますね。
ひととおり完読しましたら、また感想など述べさせていただくかもしれませんが、まずは初めましてのご挨拶をさせて頂きにまいりました。
どれだけの頻度で参加させていただくことになるかはわかりませんが、良い刺激をもらいにまた参りたいと思います。

それとココット様、嬉しいご感想をありがとうございました。これからの励みにいたします。

pinksandさんへ
俺も初対面の人に、「君が欲しい!!!」から始まるメッセージ送ったのはさすがに初めてです。(爆) よく来てくれました。大歓迎。
ここは年明け一発目と最後の時が一番力入れてる……かな? なんなそんな傾向があります。是非是非、参加お願いしますね~。

内藤へ>
おいこら、俺の分の寸評ねーぞ。


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