Mistery Circle

2017-08

《 セレモニア 》 - 2012.07.19 Thu

《 セレモニア 》

 著者:しどー








亜人の国
セレモニア

かつてムーと呼ばれていた島が浮上し
そして
そこでは今までファンタジーの住人であった者たちがくらしていた

しかし
人と亜人はすぐには相いれなかった
最初こそは順調であった
だが、それでこそ
見た目の違いからくる身体的な差が苦手意識、そして差別と繋がる

その結果
起きたのは亜人戦争
長い殺し合いが続いた

優秀種は自分らだ、そんな愚かな思想だけが
戦争を引っ張って行った

そして
その亜人戦争は長い間続くが
1個1個の性能は良くとも数の少ないエルフ種
そして、エルフ種すら思いつかばない生きる貪欲の知識を持つヒューマ種
この2つが手を取り同盟を組み
一大組織となり
恐怖と暴力で他の種を抑え、同盟が世界を制したとき
休戦という形を一方的に押し付け

亜人戦争は終わらないものの、一応の終戦となった


ヒューマ陣営はエルフののど元に民間武装警備会社「グリージアムス」を突きつけた
だが、終戦からしばらくし
もはや
形式上での釘、そういうことになった

グリージアムス陣営にて

一人の中年男性がとても若い
まだ第2次成長が訪れていないような少年少女に銃の使い方を教えていた

男性の名を、フリーデン
階級は上級曹長

少年をソラ、少女をユミ
階級はともに、これでも軍曹という肩書を持っている
正確には持たされている

「よーし、撃ち方やめ」
残弾と軽い銃点検をしフリーデンは二人の成果を見る
「ソラの方が今回いいな。よし、今日はソラ、お前がユミに晩飯をおごってやれ」
「勝ったんだぞ!俺!」
「勝ったから、腕立てを免除してやるんだ。いいだろう?
よーし、今日の晩飯は何かな
ハーッハッハッハッハ」
チェッと舌打つソラをユミが慰めるが、ソラは余計な石灰やめろよ
そう返す

食堂で、フリーデンは分厚いステーキに酒を頼み
ソラとユミはそれなりな定食を頼んだ

「ウーッ、やはり暑い日の酒はキクなぁ」
「曹長、健康診断でお酒をなんとか言われていませんでしたっけ?」
ジョッキを飲み干しフリーデンは返す
「酔うというのは、体が夢を見ることだ
その数値はきっと体が寝ぼけたに違いない」
ガハハハハハと豪快に笑いながらビールのおかわりを取りに行った

残る二人
年頃もあり、ユミの方が少し早く第二次成長の兆候を見せ
それなりに体格が筋肉質とはいえ
女の子から女性に変わりつつある
何回か二人で生き延びたこともあり
ソラはそれを気づいていないように接するのが精いっぱい

「おう!まったくシケちまって
ユミ、最近色っぽくなってきたな」
そんな雰囲気をフリーデンはあえて逆なでしていく
もしも2人が銃を持たなくても済む道に続いているならば
おそらく
フリーデンは深い穴を掘り
二人をほとんど裸で突き落すだろう

生きる術を教えながら
二人を銃の道に引きずり込んだのはフリーデンだ

酒に酔っているように笑いながら
フリーデンの心の中ではいつでも
一昔前のことを思い出している

酷く暑い日
巨人と妖精の連合に追われていた日
大きな力と小さな目に追われていた日

フリーデンは小隊から更に分隊になった5人ほどで警戒と妖精を殺す「目つぶし」を行っていた
そんな中、そこの住民であったソラとユミをフリーデンは見つけた
かくまってやりたい、そう思うものの
そういう余裕はない

結局
フリーデンが出来たのは、小銃が弾つまりしたときように持っていた自動拳銃と銃剣を2人に渡し戦うしかなった
もしかしたら、その銃と銃剣を渡さず自分が守っていた方がよかったのではないか
そう思いながら

その戦いは秋の終わりに勝負がついた
巨人を北部に追いやることに成功し
暖を取れるようなものを全てナパームで焼き尽くした
巨人の長による敗北宣言で終えたのだ

その宣言をすぐに
フリーデンは2人を探した

2人は生きていた
整備の悪い自動拳銃と、刃こぼれをおこした銃剣をもって
その後
フリーデンは二人を自分の掌握下に置いた

あの暑い日
フリーデンは忘れないだろう。地獄の釜で煮られているような夏だった。


「フリーデン曹長!」
ソラに揺さぶられ
いつの間にかフリーデンは寝ていたことに気付く

「あぁ悪い悪い」
食器をもって、返却する
「ステーキ、ゴムでも混ぜたか?硬かったぞ」
「新メニューさ、味はよかっただろ?セメントのスパイスでも入れたほうがよかったか?」
なんて食堂のオバちゃんと話ながら、酔いざましに水を貰った
「まったく、待ってるんだから忘れないでやって」
「あぁ、そうだったな。」
しばらくメニューを眺めて、フリーデンは1つ注文する
「ミルクをくれ。ストレートで
2人が早くデカくなるようにな」

牛乳が苦手なユミの分を自分の分をさっさと飲み干し
ユミの分をブン取り、飲み干した

それをフリーデンはのんきに見ていた
ある程度の平和だな、と

出来うるものなら、このまま
これが続けばいいのにな

そう思いながら

だが、それはそうはいかない体に染みついている
火薬と油、硝煙の臭いは二人の魂、運命にしみつき
もはや
もう運命を回す鉄の歯車は二人をギアに組み込んでいた





《 セレモニア 了 》





【 あとがき 】
今回ダメダメです

仕事が全部悪い
申し訳ないです

21時までの残業か昼夜逆転の仕事しかないって
ウワー

伏線こそ、物語の美と思っていますので
これはこれで次のお題の伏線に…
連続した物語どうだったっけ…

今日で3つ素組みして一番いいのを投稿します
本当に今回はここまで読んでくれてありがとうございます。

次回こそは伏線美を…。


Sidh's story しどー
http://id24.fm-p.jp/16/cidh/


● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/tb.php/378-75180e44
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

《 シベリア鉄道のビッグ・バンド 》 «  | BLOG TOP |  » 《 離郷 》

プロフィール

MC運営委員会

Author:MC運営委員会
このブログの八割は、カボチャで構成されております。

カテゴリ

Mistery Circle(メインカテゴリ) (39)
寸評 (29)
MCルール説明 (1)
お知らせ (35)
参加受付 (23)
出題 (34)
メールフォーム (3)
内藤クンのおもちゃの部屋 (8)
天野さんの秘密の部屋 (8)
Ms.伍長の黙示録の部屋 (0)
伊闇かなでの開かずの部屋 (4)
未分類 (27)
亞季 (2)
いつき (1)
伊闇かなで (2)
空蝉八尋 (4)
黒猫ルドラ (12)
ココット固いの助 (21)
桜井 (1)
桜朔夜 (1)
鎖衝 (11)
知 (21)
しどー (12)
瞬 (3)
白乙 (12)
すぅ (13)
すずはらなずな (29)
田川ミメイ (2)
辻マリ (14)
夏海 (3)
七穂 (1)
氷桜夕雅 (30)
ひとみん (4)
松永夏馬 (12)
望月 (8)
幸坂かゆり (21)
李九龍 (13)
りん (3)
ろく (1)
Clown (12)
MOJO (1)
pink sand (9)
rudo (8)
×丸 (4)
MC参加者に聞け (7)
Mistery Circle ヒストリー (1)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム