Mistery Circle

2017-10

《 涙は心を潤わせるための雨 》 - 2012.07.20 Fri


 著者:しどー







はじめに、アーカムとはH・P・ラブクラフトが描きボストン近郊にあると言われている架空の都市であり、そこでは数々の奇々怪々な事件事故が起きている。そして、それは人であったり人外の化け物であったり奇妙な存在が引き起こしていることが多い。そういう架空の都市である。


その日は朝から分厚い雲が垂れ込める完璧な曇り空。まさに葬式日和だった。

叔父が死んだ。
享年は51。死因は暴漢に襲われ財布や荷物を奪われたらしい。ボストンにある叔父の家で葬儀を行い、兄である親父は終止額に深いシワを刻み、歯を食いしばっていた。
そんな親父とは久し振りに会い、仕事はどうだなんて聞かれたけど噂通り、アーカムはクソみたいな仕事ばかりだがまあまあ稼げていると言うと苦笑いで返してくれた。

しばらくして姉が来た。諸外国で美しい風景などの取材をしている。
「トリス。どこから戻ってきたんだ?」
「ベトナムからの日本、それから帰ってきたの。お土産は…今渡さない方が良さそうね?」
楽しげな雰囲気のパッケージだけが唯一のこの場で笑みを浮かべていた。

「確かに姉貴のは、場違いかもな。
とりあえず、姉貴は俺より叔父さんと仲良かったし向こうで話して来たら?」
そうね、と姉はおばさんの方に向かい、俺は俺で泣き出しそうな空の下で顎に指をかけて悩んでいた。
アーカムでの探偵をしているせいで、変に勘ぐってしまう。
叔父は物取りに襲われたのか、否か。もしかしたらこれはこれで、それに見せた口封じでないか、と。アーカムはそん感じに治安が悪い。化け物までいるくらいに。

そんな中、俺の鼻は1つの臭いをとらえた。漁港の片隅で忘れられた魚、磯くささとカビを足した臭い。
それは、いくらボストンが海に面した都市と言えどここまで漂ってくる臭いではない。
私には何となくわかった。ここには、何かがいる。私達人間を密かに怪異で脅かす異形の者がいる。
「親父。銃、持っているか?」
急にトーンを落とした俺の声に親父は何かを察したようで、一応はある。と返してくれたので、安全装置を外す段取りだけはしておいてくれ、と頼んだ。

辺りを見渡す。参列者しかいない。
親類は黒い服だし、他は暗めで地味な服。しかも、長袖と来た。まったく誰がこんな臭いを出すか検討もつかない。
仕方ない。探せないというなら何を狙うか考えて、おばさん達を狙うのが一番ではないかなと思い。
すぐに姉貴の方に向かい、何かいる。と何故思ったかなどを簡単に伝えたら姉貴の顔色が青くなった。

「ねぇ、フリーデン伯父さんの昔話知ってるわよね?
昔、よく話たくれたじゃない。」
「あったな、まさか…。」
「リズ、あなたも何かに遭遇したことがあると言うように私もあるわ。
しかも、これと同じ臭いよ。伯父さんの言葉を借りるなら、海深くにすむ者『ディープワン』特徴は魚人伝説の魚人ね。でも中にはその血を引く人間もいるの、それは目がギョロっとした髪が少ない平たい頭よ。」
「まったく信じたくはないが、信じ得ないといけないことにいくつか遭っちまったからな。
まったく、気楽に野球を楽しむ生活が恋しいぜ。」
おどけて見せても、姉貴には余裕がなさそうだった

「この人混みで、襲うほど強くはないはず。だから今日は叔父さんの家に泊まろうかしら。
リズ、リッド君があなたと話したがっていたわ」
「ガキの子守りか。」

俺に対して姉貴はふふふ、と笑みを返したから、やっと平静を取り戻したな。なんて少し安心した。その日は、しばらくしてから母が合流して皆で泊まることにした。
リッドのヤツは今年から中学に通っているようで、大人に早く近づきたいからなのか泣きそうなのを必死にこらえていた。
「おう、リッド。グローブとボールはあるか?
キャッチボールしようぜ?」
「えっ、あ。いいよ」
リッドはおれが声かけたのに驚いていたものの、すぐに準備してくれた。こういうのはなにもしてないと変に頭を働かせてしまう。

 雨の方も少し空気を読んでくれたのか止んでくれて、その間にボールを投げ合った。
 いろいろ話した。叔父のこと、これからの進路。あと、ガールフレンドが出来ないとか。まったく、ナリはデカくなってもガキなのは変わらないようだ。
 そしていつの間にか、再び雨が降り始めた。いつまで遊んでいるんだと、怒り始めたように徐々に強くなっていく。
「これ以上は風邪をひいちまうな、話の続きはあとでな。」

リッドは既に中に入りその間にも雨は強くなり、機会を失った俺は軒下で少し待っていた。いやお膳立てさせてくれたのか。酷い雨だというのに傘もささず、合羽も着ずに近づく影があった。そして磯臭さとカビ臭さ。
「残念だが、ここからは家族の団らん時間だ。」
姉の言う通り、禿げ上がった頭とギョロリと丸い目、鼻は短く、いや平たく、首に刻まれているシワは呼吸のたびにパクパクと動く。
出てくる吐き気を押し殺し、にらみを利かせる。今にも逃げたい気持ちを足で踏ん張り、奥歯を噛みしめ口を閉じる。手にしている硬球を握り啖呵を切るしかできない。余裕などないこういうやつらは基本的に何をしでかすかわかったものではない。

「礼を…。」

そう言い、何かの模様の描かれた箱を置いてその化け物は出て行った。軽くボールを転がして当ててみたものの何の反応もなく。雨の中を急いでその箱を拾い中に入った。
あの化け物、「礼を」って言っていた。いったい何の礼だというのだろうか?


家の中に入り、箱を玄関先に置きシャワーを借りた。強がっていたものの正直に体の中に氷でも出来たような気分だった、とにかく熱いシャワーを浴びたかった。
シャワーの温かさと反対に私の頭は冷静さを取り戻していった。礼と言ったな。いったい何の礼に?
シャワーを止めて濡れた髪をかき上げ、軽く手で水気を払い。一度パシンと顔をはたく。怖気づくな、そう自分に言い聞かすように。

「リズ。この箱は?」

ある程度を拭き終わり、髪を拭いているとおばさんがそれを聞いてきた。しかし、すでにあけていた。やめろという前にその中身をみることになる、それは財布のように見えた。そして、たくさんの傷があった。
「これ、お父さんの…」
どうやらリッドが叔父に誕生日プレゼントとして送ったものらしい。大事にしていただろうが、すでにたくさんの擦り傷が刻まれていた。

なんのために返しに来た…。

それが頭の中で来た。あんな人間の不安をゲラゲラと肴にするような怪物どもがいったい…。とりあえず、明確な中身はわからないもののカードの紛失もないようだった。おそらく中身もそのままであろう。

あのテの怪物が絡む事件は警察が秘匿するのが多い。警察の弱点を突くということでなくそんなものを公表してしまえば世間の混乱なんて容易に想定できる。
「リズ?」
おばさんの声にハッとする。
「ちょっと、調べさせてもらうよ」
あんな化け物は…。
「それより、誰がこれを…。」
少し悩んで出てきたのは「叔父さんの知り合いであろう人がおいてったよ。」そう返した。いつも、仕事を共にする相方に電話をするとすぐに来るようだ。
「リズ、どうしたの?急に…」
おばさんの心配に姉貴が「ちょっと職業病じゃないかしら?」そうなだめてくれて助かった。相方が到着すると姉貴が乗ってきた「ついでに何か買ってくる」なんて自然に言って。


車では相方と姉貴が簡単な自己紹介をしていた。
「ビル君ね、もしかしてリズの?」
「そうなれば…」「んなわけねぇだろ、俺はもっとタフガイの方が好きだ」
「リズは昔からフリーデン伯父さんにべったりだったからね。君もあんな豪快な伯父さんに比べられるなんてなかなか大変ね」
 フンと、鼻を鳴らし伯父の昔話を思い出す。まるで劇画のような体験談をいう伯父。
「あの頃は、伯父がDCコミックのヒーローにみえていたからな。」 
 そういっていると現場に到着した。すでに警察の現場検証が終わりキープアウトの帯もない。そこは人通りも少なく明かりも少ない。大通りから少し離れた路地の小道からのある程度広い裏。犯罪が起きそうな場所だ。
「リズの叔父さんは、どうしてこんな場所にいたのかな?」
「さぁな。どうして俺らはアーカムで働いているのかな?」
 現場を入念に確認しても何もない。やはり証拠物件になりえるものは既に警察が持っていっている。そこまで警察はザルではない。それでも警察は犯人の特定を出来ていない。何かが足りないはず。しかし、しばらく考えても、いいものがない。時間がたちすぎているのもあるだろう。

「ねぇ、リズ。こういうのは警察に任せた方がいいんじゃ…」
「人間相手だったらな。」
ビルも俺ほどではないが怪奇に巻き込まれたことがある。そして、あろうことか死んだ自分を魔法で動かしているそんなバケモンを拳銃で殺した。誇ってもいいことだがまったくなかったことみたいにしている。それが最近のコイツの気に入らないことだ。そんなナヨナヨしているヤツは本当にイライラが募る。姉貴はなにかゴソゴソしている。
 そして、あの臭いが来る。ヒタヒタと足音を響かせ、垂れる水もお構いなしに。
「来てくれると思ったよ。」
そこにはあのディープワンがいた。うわわわ、と慌てて銃を出そうとするビルを止めて銃を奪う。変に発砲されても面倒が起きる。ここはアーカムじゃない。でも、改めて拳銃のセーフティを外して構える。
「今度はいったい何をくれるんだ。叔父の魂とかいうならはっ倒すぜ?」
構えている銃がもう1つ増える。
「叔父さんのこともあるけど、あなた達のお仲間さんから見殺しするしかできなかった人がいたの。いくら言葉を尽くそうとも私はあなた達を許せないわ。」
二つの銃口が眉間と心臓を目指す。半魚人に近い姿のその人物は観念し両手を開き天に見せるように降参の意を示した。

「先に彼の名誉を汚さないように、誓おう。私は彼に助けてもらった。これに嘘はない。」
俺が心臓から狙いを外しても、姉貴はいまだに眉間から動かさない。そこまで因縁のある存在なのか。
「そのままでいい。忌々しいとも思えたこの姿、容易に信用を得られるとは思っていない。私が彼に助けてもらったのは、この姿であったことがある。この海に祝福を受けた体は陸の君たちからすれば畏怖すべき姿だ。大いなるクトゥルフ様ですら昔は恐ろしく醜い怪物とも思っていた。しかし今は違う。おっと、脱線してしまいそうだ。」
姉の殺気に化け物も雑談になりそうなものをやめる。
「私はこのナリだ。何かの異変があるときに必ず、疑われ襲われる。」
そういうと多数の視線を感じ始める、おびえたビルが後ずさりして私を尻で押す。その反動で危うく引き金を引きかけ、ビルを片足で蹴る。
向こうだってある程度の保険をかけてきたわけだ。もしも仲間が撃たれたら「仲間のために」という大義名分の御旗を振りながら襲える。彼の話が本当ならば、あの中にかつて彼のようなものがいるのだろう。
そういうことを踏まえないと、戦えないものがいる。人から道を踏み外してもいまだに人の考えの中いる。化け物であろうとも結局は化け物にはなりきれないもの。化け物と対しているのにその人間臭さが癪に障る。
「OK。お前の保身はわかった。やるならさっさとやるわけだろうしな。」
「助かるよ」

叔父の最期は事故に等しいものだった。ヤツは仲間と顔や露出する部位を隠し買い物をしていた。いくら海の中にたくさんのものがあろうと陸でしか使えないものや嗜好品がある。そして、それを生きる楽しみにしている者も少なくない。
それでこのボストンの街の中で小さないさかいがあった。それはどういうものかは彼らも調べているが真相には至っていないがどうやら古物品が壊れたそうだ。そしてそれを壊したことにより怪異というに相応しい異変が起きた。
「死体を直接調べたわけではないから、なんとも言えないがまるで何かから上半身を喰い散らかされたような下半身。そして、やせ衰えている死体。かつて人間の医者をやっているものが診た限り餓死したような痩せ方をしている。そして、割れた壺には不快で極まりないが大いなるクトゥルフ様に似たタコを模した装飾があった。」
姉貴は未だに銃をヤツの眉間から動かさない。そんな姉貴を少し奇妙に思うが、それ以上は思えない。
「まぁ、そうだな。俺がその場にいたらお前らが何かしでかしたのかと思うぜ。」
ヤツはそれを待っていたかのように言葉をつづけた。そのあとにあったことは乱暴な聞き込みがあり、偶然的に奇妙な服装であるヤツ等一行が見つかってしまった。その人間たちはパイプなどで襲ってきた。
買い物はもちろんダメになった。こういう買い物は変身したてや若い者が行く。襲われてもあまり戦えないものだ。双方に犠牲者が出たがそれでも人間が優位だった。買い物のなかである程度の年長であったヤツは一番足の速いやつに仲間を呼びに行かせ殿を務めていた。それでも、戦力差は大きくなり、段々とリンチになっていた。そんななかたまたま発してしまった言葉「助けて」その言葉を叔父が聞いてしまった。

「『何をしている!』あの言葉は私の耳から離れないよ。」
そのあとは悲惨。もはやその惨劇や怪物、そして仲間の死を見たことによりもはや暴漢たちに正気はなかったのだろう。瀕死で虫の息であったヤツは、暴漢たちがヤツの仲間と思い込み襲い、殺した。
「殺したのちに『なんだ、人間じゃないか』そのような言葉、人間から聞くとは思わなかった」
そのあとは死んだふりを決め込んだ。その暴力が動けない自分に襲い掛かる恐怖を押し殺しながらやり過ごした。そして体から財布や持ち物を適当に奪い暴漢たちは笑いながら去った。その後、本来のヤツの仲間が来てくれた。手当を受けながら暴漢たちを追った。すでにボロボロだった暴漢たちはヤツ等の中でも戦士たちの前では非力だった。結果としては助けてもらった彼に何らかの形で恩を返したい。それで暴漢たちが抜き取った財布を回収し彼の家族を探した。
「それからは俺がみた展開というわけか。」
「いかにも。」
怪異のいつもの終わり方だ。少なくとも俺の中で。結局俺が介入しようがしまいが結局はなにもしなくても同じだった。犠牲者がいた。そんな結果だけを残して…。
その結末を聞き、姉貴が急に拳銃を真上に上げ引き金を引いた。

ぱん、と小さな音。そして、コンコンコン…弾む軽い音。
「モデルガンよ?こんなのに気付かないなんてよっぽど怖かったのかしら?」
転がってきたプラスチックの弾丸をヤツは見ると、笑った。
「私もまだまだ目が肥えていないか、あなたの演技が上手なのでしょう。」
「それで、それで終わりかしら?」
そういって姉は胸元のポケットから携帯電話を出し何か操作した。すると聞き覚えのある声が響く。
「おい、トリス!今、どこだ!ボストンには入ったぞ!」
出たのはフリーデン伯父さん。陸軍での階級は上級曹長。湾岸戦争から色んな戦地に赴き、何度も人外を打ち倒してきた…と自分で言っている沢山の戦果を得ている軍人。

俺の幼い頃のヒーロー。

「悪いけど、あなたを襲った暴漢よりはるかに強大な暴力を持っている人よ?
伯父さんの戦いを見たことがあるけど、スタローンやシュワルツェネッガーを映画で倒せるなら挑むといいわ。そんな伯父が来る。
あなた達がいるとき必ず人がいなくなる。私の個人的な評価である程度虚勢を張っているように思っていてもいいわ。でも、少なくとも入隊から20年以上たっている現役の兵士の銃弾はあまり外れないわ。そんな伯父が来る。」
荒々しいエンジン音が聞こえる。そして、徐々に近づいてくる。

「勇ましいことだ。スカウトしようと思ったのにこれは諦めるしかない。もしも、永遠の命と大いなる神の祝福を受けたければ、今日この日についてこなかったことを恨むといい。私もまだ死にたくない。さようなら。可愛らしいお嬢さん達とたくましいおにいさん。」
そういい終え、去っていった。伯父がついたのはそのすぐだった。


「ガハハハ、そんなことがあったか。勇気は認めるけどああいうやつ等に対するには準備不足だな!」
後ろにはベルト弾倉とM-60マシンガンが隣にあり運転席にはポンプ式のショットガンまである。おそらく胸にはホルスターがありそこには拳銃が収まっているだろう。ビルは、そんな伯父の車を見て警察の面倒になりたくないからと帰って行った。だからこうして伯父にのせて行ってもらっている。
叔父の家に着くと、伯父はそのまま帰るそうだ。どうやら叔父とは母の結婚式以来。うちの親たちとは話す内容はありそうだが、叔父の奥さんとはほとんど接点がなく勘弁してくれと言ってきた。
この伯父にも苦手はあるのだな、と思いながら手を振って帰った。

叔父の家では、長く帰ってこない俺らを心配していたらしく久しぶりに長く怒られた。どうやら、俺らが行った後に遺品整理をしていたそうだ。すると俺ら姉妹の名前が書かれていたプレゼント箱があったらしい。
「開けてみな。」
そう父に促されて、開けてみるとデスクの上に転がった。それは十本前後の筆記具。それらは全部、万年筆だった。

「アイツはな、お前らが記者と探偵をしている。つまり文章を多く書くからってお前ら万年筆を買っていたんだ。だが、なかなかお前らがそろう機会がない。だから今まで渡せなかったみたいだ。」
「お父さん、それにしても多いじゃない。鉛筆じゃないんだから1本ずつでいいじゃないの?」
それを聞いて、父はつづけた。
「これはな、俺の父ちゃんやじいちゃんが使っていたものだ。他のはその前の。お前らは見事にこっちの家計の物書きばかりに組み込まれたみたいだな。」
「叔父のは、あるのか?」
「ああ」
そういって、父が選んだのはそこまで使い込まれていない万年筆。ほかの万年筆はそれなりに使い込まれている感じがあったから、それだけが中途半端に汚れていて浮いていた。
叔父が途中でいなくなったのを示しているようにもみえ、俺はおそらく初めて叔父の死で泣いた。なんだか実感がなかった。死んだというとこが。
じつはどこかで、「わぁっ!」なんて驚かそうとしているのではないか。そう思っていたくらいに。

あの化け物は永遠の命がどうか言っていた。それはきっと同じ信仰で思考を一定のレベルに到達させ余計なものを排除し知識の並列化による同化を果たすことなのだろう。
だれかが死んだ。そんなのはおそらくあの化け物は大して悲しまないだろう。俺は人間でいたい。こうして誰かの死を悲しめる人間でいたい。

叔父の死を噛みしめながら俺はその日は瞼を閉じた。平穏がまたしばらく続くことを祈りながら…。
雨は弱いながらいまだに降っていた。





《 涙は心を潤わせるための雨 了 》





【 あとがき 】
最初に書こうと思っていたものがありました、しかししばらくずっとくとぅるクトゥルフTRPGばかりしていたために頭がそっち方向に…。早く書いて一度消化しようと思いましたけど、どうもうまくいかずズルズルと今日のこの日まで…。

キャラクターは、正直に白状すると私が使っているキャラクターを使いました。それぞれにそれなりの歴史がありますけど
それはそれで別の話。それにあえてすべてを説明しないで過去をにおわすのもいいかな? なんて思いまして。

改めて、今回は少しだけ死を考えてみました。親族がなくなったのはだいぶ前でしたので正直に言うとまだ亡くなった気がしていないです。
それを考えながら、ラブクラフトの「インスマスの影」でこの怪物は死なない。そう書いていますけどTRPGになると結構殺される怪物。
では、いったい死とは?
そう少し考えて最後の〆に持ってきました。
その代わり、肝心の終わりが弱いのは勘弁してください

では、読んでくれてありがとうございました


Sidh's story しどー
http://id24.fm-p.jp/16/cidh/

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