Mistery Circle

2017-09

Mistery Circle Vol. 64 寸評 - 2016.10.16 Sun

Mistery Circle Vol. 64 はこちらから
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-462.html

11月22日(火)締め切りお題はこちらから
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-463.html



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《 密室0922からの脱出 》 白乙さん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-453.html
●凄いの来ましたね。いわゆる、“ソウ”に代表される、ソリッド・シチュエーション・スリラー的なジャンル作品ですね。
いやぁ、面白いです。まず真っ先に、こう言う状況下に拘束された美女がいると言う、そんな発想が面白い。私的に、こんな狂気の部屋に閉じ込められるシチュエーションは大好きです。いやもちろん、自分自身が閉じ込められるのはカンベンですけれども。
そして部屋から無事に脱出と言う辺りから話がコロリと急展開して行く部分も、面白かったですね。可能ならば話の主軸がこっち側寄りで出来ていたら、私的にもっと好みだったのですけど。(天野)
●来たね、来たねっ! いわゆる、“ソウ”に代表される、ソリッド・シチュエーション・スリラー的なジャンル作品だねっ!(カブるな)
もう読み始め直後から、「とんでもないの来たなぁ」って感じてた訳なんだけど、想像通りに凄かったねっ! 特に冒頭で出て来るゲームの勝利のコツなんかが生きて来る辺り。ただ無難に謎を解いて行くだけに限らない所が面白さを増幅してる感じだね。
で、途中から作風と言うか、その話の内容自体が変わっちゃう辺りもまた、意外で面白かったよ! でもこの辺の内容も、冒頭部分のどこかにキャラクター設定を匂わせていたら、もっと凄かったかもだね!
意欲作、どうもありがとうだよっ! また次回もよろしくねっ!(内藤)



《 離れて暮らす息子とキャンプに行ったんだが 》 黒猫ルドラさん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-454.html
●あら、素敵だわ。切り取られた夏の日の一コマ的な、そんな作品ね。
あとがきにフィクションと書いている所を見ると、相当に楽しかったそんな日の場面だったようね。文章から、その楽しさが伝わって来るような感じだわ。
子供との言葉の応酬も楽しいわね。川のせせらぎが、聞こえて来そうな感じまでするわ。
でも出来れば、このストーリーの視点である母親の心情的な部分がもっと織り込まれていたら、読み手としても更に感情移入出来るんじゃないかしらと思った次第ね。
微笑ましい作品だったわ。また次回もお願いね。(伍長)
●楽しかった想い出だけをギュッと詰め込み、キラキラとした夏の日の出来事を綴りました、的な感じの作品ですね。
淡々としていながらも、随所に楽しませてくれる台詞が散りばめられ、面白かったなぁと思いました。
小説文体ではない部分も見受けられますが、これまたルドラさんの持ち味的な? そんな感じで読めました。良いですね。
ともすれば蝉の音までもが聞こえてきそうな作品。どうもありがとうございました。(伊闇)



《 砂時計の住人 》一作目  幸坂かゆりさん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-455.html
●もう、秀作は冒頭の数行で判りますね。この作品の凄さは、嗅覚ですら感じ取れました。
なんとも複雑で、それでいて純粋な、そんな三角模様。キャラクターを殺してしまう所まで行き着かせてしまう辺りも凄いのですが、おかげで哀しいながらもどこか落ち着く所に落ち着いた感のある印象でした。
私がかゆり作品の素敵な所を一つ上げるとしたら、常に道徳的、倫理的に落ち着いて終わらせない所って感じですかね。とても上品な雰囲気を醸し出していると言うのに、何故かどこか斜に構えた影がある。この辺りがなんとも素敵ですね。ありがとうございました。(天野)
●凄いの来ましたねぇ。またしても評に苦しませて頂きました。(苦笑)
相変わらず、この短さの中に凝縮されたドラマがありましたねぇ。まるで引っ掛かる所もなく読ませて頂きました。
いつも思うのですが、かゆりさんの作品には無駄と感じる文が全く無いと言う所に感心。ここが読みやすさの秘訣なのでしょうね。素晴らしいです。
前半は、禁断の恋……のような展開かなと想像していたのですが、まさかこう言う終わりになるとは思ってもいませんでした。
とにかくこの作品に関しては、文句無しのイチオシ贈呈です! ありがとうございましたっ!(伊闇)



《 軌跡 》二作目  幸坂かゆりさん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-456.html
●う~~~ん、残念だよ、残念だよっ! ボク的にはもう、かゆりさんの書く同性愛小説になr(撲殺
いやぁ、重かったよねぇ。重かったけど、なんかちょっぴり爽やかに終ったねぇ。
あとがきで、「今どうしても」ってあったけど、その時にどんな心境だったのかが気になる所だよねぇ。
とりあえず最後まで読んで、ちょっとだけ、「うん」と納得した感じだね。果たしてこの二人がまた出逢う事になるのかどうかまでは判らないけど、この潔い別れ方がまた粋で、素敵だなと思ったよ。
お疲れ様だねっ! また次回もよろしくねっ!(内藤)
●まぁ。なんと言うか……良くこんな作品を僅か数日で書き上げられたわね。かゆりさんの凄い所は、エンジンが掛かってからの加速よね。クオリティの高さもさることながら、そのバイタリティの部分はそれ以上な気がするわ。
一作目もそうなのだけど、前半部分にて性的な香りがして来る割に、その想像を裏切ってそう言う描写が全くないままに終わっちゃう辺りも、腕よねぇ。
この作品が何を訴えたかったのかも気になる所だけど、とりあえず一作品としての評価は素晴らしいものだと思うわ。次回作も期待してるわね。(伍長)



《 左手の記憶 》 すずはらなずなさん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-457.html
●まず、ここに出て来る“ハルさん”なんだけど……。
なんか一度、なずな作品で読んだ記憶あるなぁと思って探した訳なんだけどね。全然見付からなかったよ。気のせいだったのかなぁ?
いやぁ、やっぱりなずなさんの書いた作品があると、ホッとするね! なんかとりあえず、お帰りなさいかな? 待ってました……かな? 今回はなんかスルリと書けた感があって、ボクもちょっと嬉しかったよ!
内容もまた、いつもの如く哀しくて、ほのぼのとして、その上でとても優しい。良い作品でした!
もうもう、エールも込めてのイチオシ贈呈ね! また次回も頑張ってね! お疲れ様~っ!!!(内藤)
●あぁ、やっぱり安心しますね。なずなさんの小説は。
内容的にはなんだか以前の作品と比べて、「おぉ?」と思う部分も多少ありましたが、それもまた成長の一つのようにさえ感じられる、そんな作品でした。
途中、「うっ」と思うような切ない部分もあり、それでもやはり最後はなずなさんらしい終わり方。こう言う安定さが良いですよねぇ。
昔は常に“子供”を中心とさせた物語でしたが、今はそう言う枷もなく書かれている辺りに、私は評価したいなと思います。
準イチオシ贈呈です。お疲れ様でした。(天野)



《 親心子知らず 》 しどーさん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-458.html
●あら懐かしい。フラン君達の物語ね。
これは前作よりも前の話なのかしら。名前は出て来るのだけれど、内容的には全く違うものなのね。
殺伐とした空気の中で進んで行く物語なのだけれど、その僅かな中に、彼等の流儀と言うか、ポリシーみたいなものを感じたわ。
ただちょっと慣れなかったのが、最後まで名前が出て来なかった物語の視点役の人。これが要するに、イワン君よね? もしこれが演出の一つなのだとしたら申し訳ないのだけれど、可能なら冒頭辺りで彼の名前も出してもらっていた方が、納得も行きやすかったような気がするわ。
でも、良い空気感よね。楽しく読ませてもらったわ。(伍長)
●未成年に飲酒させちゃダメ。絶対。……の前に、銃を持たせてモーテルに行かせるのは構わないのでしょうか?w と、まぁ、あとがきに一票と、ツッコミ。
おお~、以前に出て来ましたイワン君達のお話しですね? 前作はなんかほのぼのとした上に、ちょっぴりデレの入るオチがあった作品だったと記憶しているのですが。今回のはやけにクールな感じなのですね。
叶うならばもう少しだけ長めの、物語の起伏がもう一山あった辺りまで書いて欲しかったなぁと感じましたね。
お疲れ様でした~。次回作も期待してます。(伊闇)



《 パラッツォ・ヌオーヴォの幽霊 》 李九龍さん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-459.html
●お題、全然使ってないね! 全然使ってないねっ!
なので今回は評価無しだねっ! でもでも、とりあえず原稿はありがとうねっ!(内藤)
●お疲れ様です。ちなみにアドルフ・ヒトラーの自殺の原因は、敗戦直前だったからこそだと言う件をお伝えしておきますね。(天野)



《 或る救世主、あるいは大罪人の独白 》 ×丸さん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-460.html
●あら。百合じゃないわね。(挨拶)
今度の作品はSFなのね。引き出しが広いわ。驚きね。
冒頭から、人肉を喰らう“スキアー”なる存在が出て来る訳なのだけれど、物語中でその存在が実際に出て来る訳でもなんでもなく、ただ淡々と、彼女と自分。その間柄と生活を描いただけの静かな作品。視点が、想像していた期待すべき世界とは全く違っていて、そこもかなり驚かされたわ。やはり普段に恋愛物ばかりを描き続けているだけあって、このSFな世界ですらも、このリアルな世界の一端であると言った感じに書かれている辺りが流石よね。
私的にはこう言う作品は凄く好みね。是非にまた、この続きを書いて欲しいわね。
あ、もちろん百合でも構わないのだけれど。(伍長)
●ねぇ、百合は!? ねぇ!?(怒るな)
なんか凄いですねぇ~。×丸さんは百合オンリーの作家さんだとばかり思っていたんですけど、それ以外も書くのですね。オールジャンル的な部分が素敵です。
でもやはり、何と言いますか。恋愛的な要素が見え隠れしている辺りがなんとも。w
って言うか、百合で勝負とかじゃない辺りに驚かされました。あの……一応ですけど、百合一本で書いても、誰からも文句とか来ないと思いますよ? もしも遠慮しての別ジャンルだって言うのなら、そう言う気遣い無用な場所ですので~。百合書いて!(ぉぃ)
でも、これはこれで非常に良いと思うのですよ。出来ればこの後の彼女の活躍も見てみたいです。お疲れ様でした~。(伊闇)



《 海の花の夜の 》 rudoさん
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-461.html
●お久し振りですね。またこうして、rudoさんの作品を読める事、感謝します。
さて……あぁ、なんだか内容もまた前のままのrudoさんって感じですね。静かながら、取り立てて盛り上がりもないまま。それでいて何かしら感じさせてくれる、そんな作品。凄いです。
あとがきにもありましたが、内容的に今一つテーマが判らない。でも不思議と、読後にじんわりと得体の知れない何かが奥底から湧いて出て来る。まぁ要するに、思いがけず旧友に逢った際に、色んな事が引き金となって現れて来る感情の部分が、読者にも移入されちゃうからこその、じんわりなんでしょうね。これ、判らなくないです。
良い作品でした。お疲れ様です。(天野)
●いいね、いいねっ! こう言う、心情の内側を読者に丸投げ感満載の作品、ボクは大好きだよっ!!!(身も蓋もない)
言いたい事わかるよーっ! 言いたい事を素直に言えないもどかしさ。そして言葉にする事も出来ない複雑さ。もしかしたら伝えたい部分はここじゃないかもだけど、読者としたらこう言う部分、充分に察知出来たからね~。
って言うか、やっぱりrudo さんは上手いねっ! もう読み手が勝手に解釈しろ系の作品、ホント上手いねっ!
お久し振りだからって訳じゃないけど、これは素直に評価出来るよっ! イチオシ贈呈
お疲れ様だよっ! 次回もよろしくねっ!!!(内藤)





と言う訳で~。今回も無事終了です。Mistery Circle

今回の出題者でした李九龍さんから、次の出題者さんへの指名です。

『百合、いいよね! 百合最高! 俺もダーティペアは、ユリの方が好きでした。
と言う訳で、×丸氏を指名します。その内、同性愛がテーマの仮面舞踏会企画、またやって欲しいやね』


との事です。
まぁ、来年どこかでやりましょうか?
ではでは皆さん、お疲れ様でした~。

管理人弐号機、伊闇かなででした。


● COMMENT ●

お疲れさまです!何だか…勝手な個人的な感情で2作も書いてしまって申し訳なく思います。温かい評価、大変嬉しく思います。本当にどうもありがとうございました。

毎度温かい寸評をありがとうございます。ほんとにこの、褒め上手っ!
天野さんの「おぉ?」とか「うっ」の部分、やんわりと指摘頂いた点は何なのか 考えています。(意外と読解力が無い私です)

内藤さん、「ハルさん」は新キャラです(笑)。片手が不自由なカナウ君もいたし、こっそり男子に恋する男子は案外沢山書いておりますが。
次回作が動き出さなくてまた沼に潜りそうです。浮上したいです。

すいません、私も僭越ながら感想を…。長文失礼いたします。

《 密室0922からの脱出 》 白乙さん、

とてもおもしろかったです!何となく美男美女揃いのようで嬉しかったです(美人好き)すとん、と命がけのゲームに入っていける世界観の作り方に感心しました。へたに恋愛に行かないのもGOODでした(死語)

《 離れて暮らす息子とキャンプに行ったんだが 》 黒猫ルドラさん、

もう既に「黒猫ルドラ」(敬称略失礼します!)というジャンルが完成しているようでした。コミカルに進みつつ、過去の傷へのやるせなさが頭をもたげ、しかもしっかりお題にリンクしているのが見事でした。

《 左手の記憶 》 すずはらなずなさん、

本当のことを言うのが必要不可欠かと言えばそんなこともなく…。登場人物それぞれの優しい秘密がこもった素敵な物語でした。たくさんの箴言がありました。すいません、うまく言葉にならず。ぐっと来ました。久しぶりに読ませていただき、とても嬉しいです。

《 親心子知らず 》 しどーさん、

サワークリーム、水餃子、ウォッカ、紅茶にチョコレート…ごくり。ああ何て食欲をそそる小道具たち!すごそうな量なので実際はすべて食べられないにしても言葉の魔力です。どきどきした三人組が義理のお母様の顔なじみかい、というオチにずっこけつつ酒瓶を離さない姿が頼もしかったです(笑)強い女はかっこいい!弄ばれつつ許す男もかっこいい!

《 パラッツォ・ヌオーヴォの幽霊 》 李九龍さん

おお!リュートだリュートだ!(ワイワイ)賢いリュートには相棒が必要ですね。今回はせっかちなマルコ氏がいい味出してましたね。ええとフィクションですよね?まさか「揺蕩う湖畔の夕べ」がヒトラーを死に至らしめたのは実話じゃないですよね!と肩を揺さぶりたくなるほどの臨場感でした。めっちゃおもしろかったです。


《 或る救世主、あるいは大罪人の独白 》 ×丸さん、

読み進めていくのが怖くなるほど読者として「私」と「彼女」の平穏な日々を祈ってしまいました。この相反するタイトルが言いえて妙で、素晴らしいなと思いました。鋼のように強いはずの彼女の描写が愛らしくて本当に「私」でなくとも好きにならずにいられませんでした。すべてに答えが出ないというのも良かったです!


《 海の花の夜の 》 rudoさん、

日常もこんなふうに俯瞰して見られていたらせつないですね…。何か小さなきっかけがカチリとうまく合ったのなら親友になれたかも知れないふたりの女性の心理描写が秀逸で、柔らかな夕焼けを思わせてくれました。素敵な物語、どうもありがとうございます。

読んですぐのホカホカ感想です!お気に障ったらアイムソーリーです!
本当に小説っていいものですね(´∀`)v-22

かゆりさん、全ての作品に素敵な感想を有難うございます。
管理人さんもそうだけど 数行で想いを伝えるって大変だと思います。
書きたいことは全て書いて頂けた感じです。素晴らしい!

かゆりさんの作品は海外文学の香りがするけれど、翻訳もので感じることのある言い足りなさとか、細かな感情の違和感とかが無く(かゆりさんが書いているんだから もちろんそうなんだけど)、すっかりその世界や時間に溶け込んでしまいます。後で場面が浮かび、何の映画だっけ、と思ったら かゆりさんのお話だった、とかいうのあります。
2作目も書いてこのクオリティーは凄いです。「義手」のお題が被っていたので 何を書かれるかずっと楽しみでもありました。


九龍さんには管理人さんが冷たいので(笑) 追加感想です。
リュートさんがケーキを作る!素敵なお得シーンを有難うごさいます。男性ふたりのかけあいが楽しかったです。

このところ読書感想をサイトに書いて残しているのですが(メジャーな「読書メーターでなく「本が好き!」というサイトです)、色々読んでいるうち、自分が「戯曲」が好きなのが解りました。現実はたいして意味の無い台詞も口にしているのですが、「戯曲」の中では練られた言葉だけで 状況や関係や感情を伝えます。
そういう私の好みに どの作品も大満足な「会話」があって、読ませて頂いて嬉しかったです。有難うございました。

うおー!なずなさーん!気づくのが遅くなって申し訳ありません!もったいないほどの感想とても嬉しいです。どうもありがとうございます!

感想は難しいですよね。間違えた解釈してたら作家さんに申し訳ないな、と思いますし。しかし色んな感想があった方が絶対楽しいし嬉しい♪ 私自身はいつも書く時映像がまず頭にあるのでなずなさんに「映画」というフレーズを使った感じ方をしていただいて幸せに包まれました(´∀`)大きな励みをいただけたので今年最後の一作もがんばれます!

PS(戯曲ですか…難しそうな印象があるのですが興味があります)

大変遅れての感想になりますが、しかと全作読ませていただきました。ただし時間かけすぎたので個々の感想となると曖昧に……
思ったのは、作家の個性というのは、どういうテーマをどういう切り口で、どういう導入から入って描いていくかで全く違い、その中で展開されて行く架空の世界はまさに個人の内部の万華鏡なんだな、ということです。大変楽しませていただきました。

白乙さんの鮮やかな語り口による脱出ゲームは、その滑らかな筆致と美女イメージとともに楽しませていただきました。仲間か敵かわからない美女というものはいつも魅力的ですね。ミッションインポッシブルローグネイションのヒロインをちらと思い出しました(笑)

ルドラさんのいつものファミリー。もう古くからの顔見知りのような感覚が。何があっても飄々と対峙してゆく無敵家族は怖いものなしなので安心して読めます。妖怪くねくねさんが出てくるとは!最近知ったばかりなので妙にうれしかったです。

かゆりさんは、もう世界をしっかり持っていらっしゃるので、導入部から情景が浮かびますね。砂時計の物語は古びたセピア色の街角に展開する痛々しいような純愛が絵のように描かれ、時計、砂時計、炎のイメージ、それらがたしかな筆遣いの中にきちりとはまって、孤独と優しさの色合いが胸に残りました。女性二人の出会いを描いた異色ともいえる作品は、会話の妙を楽しませていただきました。胸に残る言葉がいくつもあり、現実でもこんな風に自分の置かれた立場や混乱をちゃんと的確な言葉で表現できたら混乱せずにすむのに、と登場人物を羨ましくも感じました。
それにしても毎回参加してこれだけのクオリティを持った作品を次々仕上げてゆくバイタリティはひたすら凄い、としか言えません。尊敬の一言です。

すずはらなずなさんの「左手の記憶」、義手というイメージが鮮烈に具現化されていて、楽しませていただきました。人の体の一部をかたどることとそこに込められた愛情が、アブノーマルな設定や背景の中に同じ色合いで溶け込んでいて、猫がそこここにいる洋館とか宝石のようなフルーツタルトとかのイメージとともに、なんというか、美味でございました。

しどーさんの描く謎&したたかなファミリー、ロシアと水餃子とサワークリームを混ぜた不思議な味わいでした。シリーズとしてまとめて読んだらもっとおいしさもわかってくるのでしょうね。

李九龍さんのは出だしからゴシックロマンの味わいでドキドキ。ローマの美術館の名画と幽霊、そしてバディものというダークセピアな世界観がずしりと来ますねえ。ナチスと名画とくればヒットラーも画家志望だったというのが思い出されます。そこに朝日と夕日、母の愛と双子の兄弟の結びつきが絡んで、炎とともに収束するという手練れの描写に、九龍ロマンの美学を見た思いでした。ごちそうさまでした。

✖丸さんは言葉の操り方が堂に入ってる感じがしますね。悲劇系SFにおける、異端のヒロインと主人公の関係の静けさが、描写の確かさとともに心に残りました。百合系がお得意と聞きましたが、抑えたもの、全然抑えてない派手なもの(苦笑)交えてどんどん展開していただきたいです。

rudoさんの短編では、ふと自分の出た女子高を思い出しました。幼稚園から女子大までそろっているのですが、内部進学者はもう競争の必要もない世界が出来上がっていて、受験を経て入ってきた外部者は妙に火花を散らしていた覚えがあります。そして、家庭環境や経済状態でうっすら出来上がるヒエラルキー。それは何年ぶりかの同窓会でも消えることはなく、女性の階級意識の根深さは確かにありました。だから一層のリアリティを持って読むことができ、双方の思いはしっかり胸に落ちました。

以上、順不同で思うままに書いてしまいましたが、とっちらかった感想ですみません。
私もあまり構えずに楽しんで書けるように……なれたらいいのですが。まずはサクッと短編をかけるようになりたいものです。(いつも長すぎ!)

桃さまこと(私しか言ってない)pink sandさま!すてきな感想をどうもありがとうございます。時間が経っても読んでいただけるのはとても嬉しいし、感謝しています。いやはやバイタリティ…さすがに今年は書きすぎたようで今年最後のMCさんを書き終えたところで充電がぶつっと切れました(笑)このときふたつも書いてしまったのは色んな世界を消化しきれずに混沌としてしまい、ひとつに絞りきれなかったんです。でもこうして感想をいただけて感慨無量です。書いて良かった!ありがとうございました(´∀`)v-32

PS / ま、まさか動く絵文字だったとは…!


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