Mistery Circle

2018-11

《 カボチャでも書ける小説講座 》 【 第十二回目・じゃあさ、面白い小説ってどんなのよ!? その③ キャラクター重視の小説はウケない 】 - 2017.12.30 Sat

【 第十二回目・じゃあさ、面白い小説ってどんなのよ!? その③ キャラクター重視の小説はウケない 】



初号機





 やぁやぁやぁ、“ウケ小”の三回目。今回は、“キャラクター重視で書かれた小説はウケない”だよっ!
 これは前回のシチュエーション重視で書かれた小説はウケないと似ているけど、今回は状況、場面じゃなく、登場事物の方に焦点当ててみるね。

 皆さん、原稿を書く際にはストーリーとキャラクター、どちらを先に考える?
 ストーリーを考えた上で、「こんな登場人物を出そう」って感じ?
 それとも、「こんなキャラクターを動かしたい」って思って物語を考えてる?
 もちろんどっちでもオッケーなんだけど、もしキャラクターを動かす事に大きな重心置いているとしたら、失敗する可能性は結構高いと思うよ。
 例えば、こんなキャラクターを作ったとする。
 主人公は高校生の女の子。特に活発でもなければ勉強が得意なわけでもない。そんな女の子がひょんな事から悪魔と契約する事になり、それぞれ特徴の違う七匹の悪魔の力を借りて変身する美少女ヒーローとなって、神の力を宿しつつ極悪非道を繰り返す人達と戦うそんな物語。
 その他にも様々な細かい設定を作って、さぁ物語を書こうと言う段になった。
 あなたは今まで作ったその設定を全て生かそうとして、好きな男子生徒との恋愛シーンや、敵に知られた弱点を狙われたりするシーンなどを盛り込み、苦難ばかりの戦闘も盛り込んで一話を終わらせました。
 だけどそれ、本当に面白い? もしかしてアニメや漫画の第一話のパターンそのままを踏襲して書いただけじゃない?

 多分、ボクがそう言う作品を読んだ場合、「ふぅん」で感想終わっちゃうと思うんだよね。とても良く出来た、「どこで観たような感じの作品でした」って思っちゃうんじゃないかなぁ。
 読者が求めているものは、良く出来た設定や、キャラクターじゃないんだよね。むしろそう言う設定は何も表には出て来ないまま、そのストーリーに惹き込まれるような、そんな物語を望んでるんだよね。

 さぁ、それじゃあちょっとだけ脱線して、今年(2017年)のオススメMCに掲載された、“ナイスキャラクター賞”の二つの作品を見てみようね。

Mistery Circle Vol. 68掲載
《 夏のワルツ~サティさんの話をしよう 》 著者:すずはらなずな
“サティさん”

http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-569.html


Mistery Circle Vol. 69掲載 
《 ツンデレ武将がやってきてラブコメになるとおもいきや俺が征夷大将軍になっていた 番外編その3 》 著者:氷桜夕雅
“北条政子”

http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-570.html


 前者の、なずなさんの作品、“サティさん”は、物語の冒頭から幾度となく繰り返される、「彼の話を、しよう」で、ちょっとずつ語られると言う手法で登場して来る。
 内容的にそのサティさんは、普通の人から見たら変人の極致にいる人ではないかとさえ思われるような奇妙な存在な訳なんだけど、中盤以降からはその存在から目を離せなくなる。
 しかもそのサティさん、作中ではただの一言も喋らないと言うのに、この強烈な存在感を残して去って行ってしまう。
 どうだろうか? 強烈で破壊力抜群の古代魔法を使う魔法少女が出て来る作品よりも、ずっとずっと大きな印象を読者に与えているんじゃないかなぁ?

 次はもうこのMCではお馴染みになった、氷桜さんの“北条政子”。
 こちらもサティさんに似ていて作中では一度も登場してないけど(似ているって次元じゃない)、キャラクター部門で一位を取ってしまう程。
 さて、彼の書くこの少女はどうしてこんなに人気なのか? 読んだ人なら気付いたかも知れないけど、この北条政子と言うキャラクターは、まさにボクが上記で否定して来た、“キャラ押し”と言った感のある作品なのにも関わらず。
 それは、この物語の土台であるストーリー性がしっかりと練り込まれているから。
 彼の描く作品は常に冒頭から問題提起されていて、そして必ず事件が発生している。しかもちゃんと起承転結で物語が進み、腑に落ちる終わり方を心掛けている。つまり、いくらキャラクターが目立って見えていても、内容そのものが濃いからこその人気なんだね。

 さて、しつこく何度も言うようだけど、読者が求めるものは奇抜でぶっ飛んだキャラクターが縦横無尽に飛び回るドタバタ劇じゃないからね?
 例えその頭の片隅で、「こんなキャラクターを書きたい」って思ってその設定を作り上げたとしても、その土台である物語自体に魅力がなかったら、大体は読んでくれないからね。



【 第十三回目・じゃあさ、面白い小説ってどんなのよ!? その④ ウケない小説のまとめ 】に続く。


● COMMENT ●

私を取り上げるとはカボチャにしてはなかなかやるじゃない、一言も喋らずにナイスキャラクター賞を受賞しちゃうこの超絶美少女をもっと褒めてもいいんだからね!
していいこと? やっぱり基礎なのは起承転結なのよ起承転結!
起承転結の承ってなによ! って子は雅楽の序破急でもいいわ、実はそっちのほうが受け入れやすいかもだしね。
安心して、コレ書いてるメイド好きのおバカも起承転結の承ってよくわかってないみたいよ!
んでんで、いきなり突拍子もない事をやってもダメよ、ダメー☆
あんまり小説を書いていない子だと、基礎ができてないうちから色々読んでたりするわけだから基礎から外れたことをしようとしちゃうわけ!
基礎から外れるのは実際良いことなんだけど、基礎ができてないとそれがウケたとしても、ただの一発屋で終わるわよ?
いきなり長編を書き出す人がいるけどそういうのと一緒ね、脳内にある貴方の素敵な長編ストーリー、それをいきなり文章にするのは書き慣れてないと無理だから。
シッチャカメッチャカな作品書く前に短い起承転結で話を作ることね、いわばこれは先人の知恵ってやつよ!


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